『デビュー40周年記念アルバム水木一郎ベスト』






――『水木一郎ベスト』は持ち歌1200曲のなかから水木さんの40年の歴史を辿っていくうえではずせない24曲!を選ばれたんですよね。

水木  そうなんです! なかでも絶対入れようと思ったのが「マジンガーZ」(『マジンガーZ』OP、1972年)。この曲はやっぱり僕の出発点ともいうべき代表曲だし、この曲と出会わなかったら僕はここまで歌い続けてこなかっただろうなと思うものなんです。

 そしてスーパーロボット系の代表曲が「マジンガーZ」ならば、「バビル二世」(『バビル二世』OP、1973年)はスーパーアニソン系の代表曲として絶対捨てられない曲! 男のロマンを歌う「宇宙海賊キャプテンハーロック」(『宇宙海賊キャプテンハーロック』OP、1978年)もやっぱりはずしちゃいけない大事な曲ですね。

 特撮ソングでいうなら、「ブロロロロー!」のフレーズが有名な「ぼくらの超人バロム・1」(『超人バロム・1』OP、1972年)、「ズバット参上!」の「地獄のズバット」(『怪傑ズバット』OP、1975 年)は“雄たけび”ソングとしてもちろん入れなきゃいけない(笑)。

 「アローエンブレム グランプリの鷹」(『グランプリの鷹』OP、1977年)は1月のスーパーライブでもこの曲で勢いをつけてスタートしたんだけど、「チェッカーフラッグに向かってエンジンをかけていこう! 栄光を目指して今年も頑張ろう!」という気持ちにしてくれる曲だと思います。

 「ムーの白鯨」(『ムーの白鯨』OP、1980年)は僕の“人生ソング”。「いつまでも暗い空じゃない。いつか雲が切れて晴れ間が見えるから、それを信じてがんばらなきゃ!」という気持ちになれる歌なんです。

 「夢を勝ち取ろう」(『プロゴルファー猿』OP、1982年)はタイトル通り「夢を勝ち取れ!」というメッセージを伝えてくれます。この曲と「ゲームセンターあらし」(『ゲームセンターあらし』OP、1982年)は意外と隠れた名曲ですね。

 「父をもとめて」(『超電磁マシン ボルテスV』ED、1977年)は、世界の歌と言ってもいい曲。『ボルテスV』はフィリピンで90%以上の視聴率をとっていて、フィリピンの子供達には日本の歌として「さくらさくら」と同じくらいのイメージで覚えてもらっている歌なんです。

 バラード曲ということでいうと「ルパン三世 愛のテーマ」(『ルパン三世』ED、1978年)は僕自身大好きな曲だし、やっぱりはずせませんね。

 「セイリング 未来へ」(『サブマリン スーパー99』OP、2003年)は最近の曲でみんなあまりよく知らないかもしれないけど、ぜひ紹介したい歌。すごく壮大な曲です。

 「なんのこれしき ふろしきマン」は初めて『みんなのうた』で歌った曲。僕と作詞をやっているマネージャーと一緒に詞を書いたんです。まるで天から「こう書け」と言われているかのように次から次にフレーズが降ってきたのを覚えています。テーマも今ちょうど盛り上がってきているエコロジーだし。「ふろしき」のような昔のものにはいいものがたくさんありますから、見直してみよう、というメッセージをこめています。

――1月6日には還暦にちなんで60曲ライブを開催! 圧巻でしたね!

水木  10年前の千曲ライブの時は千人のヒーローの気持ちになれたから千曲歌えた。この経験があったから今回は60人のヒーローの気持ちになって楽しく歌おうと思った、だから歌えた、それだけなんです。でもファンの方との触れ合いって本当に素晴らしい!と改めて思いました。会場の千人が全員そろって赤いサイリウムをふって「ハッピーバースデー」を歌ってくれて、あれは感動しました。あの日僕は世界中でいちばん幸せな歌手でしたね。テンション上がっちゃってあの夜は全然眠れませんでした(笑)。


取材・文/加屋野ひとみ




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