『想い出色の輪舞』




――『想い出色の輪舞』はどんなお話ですか?


新谷  迷いを抱えた人が集まって、最終的に光の方向へ向かっていくという、ちょっとだけファンタジーの入った物語。登場人物の心理描写が面白くて、大好きな話です。

野島  桜の花のような物語ですね。パッと華やかに咲いて、散って。季節が巡るとまた咲いて。時の移り変わりを感じさせる、切ないながらも希望のある美しいストーリーだと思います。

――新谷さんは2002年に、同じストーリーを舞台で演じられていますね。

新谷  はい。今回収録していて、舞台で演じたときとは、まったく違う風景が見えました。自分に役者としての変化が感じられ、ちょっと不思議な気持ちになりましたね。ヒロインのゆめは、とても純粋でまっすぐな女の子。邪念を入れないように(笑)、演じました。私は“ゆめ”と“みゆき”のふたりの女性を演じているのですが、5年経って、みゆきのとらえ方が変わったな、というのがいちばんの変化かもしれません。私も5年の間に成長して、心がみゆきに近くなったのかな……。

――野島さん演じる一ノ宮は、以前にほかの方が舞台で演じられた役ということになりますが、それに対する思いというのはありますか?

野島  それはむしろ、まったく意識しないように演じました。ひとつの役をもらって、それを僕がどうやって演じるかということの方を大切にしようと。一ノ宮は、過去につらい思いをして、トラウマを背負っている男性。感情の起伏が激しい役で、実際の僕は逆にほとんど怒らないほうなのですが、気持ちを作っていく段階で、細かい部分でも何度もディスカッションを重ねて、丁寧に役作りをしました。すごくいい経験ができたと思っています。

――収録を終えてのお気持ちは?

新谷  思いのほかあっという間だった……という感じがしますね。初めて物語に触れる人も、以前の舞台を見てくれた人も、楽しんでもらえる作品になったと思います。切ないシーンもあり、楽しい場面もあり、バランスの取れたお話です。この作品は目をつぶって聴いてほしい。そして遊園地のイメージが伝わるといいなと思います。

野島  とても奥が深い作品で、心をつかれました。ひとつの仕事として以上の、特別に思い入れのある作品になりましたね。自分自身、この作品の出来上がりを聴くのがとても楽しみなんです。じつは、こういうふうに思うことってそんなにないんですよ。誰しも生きていく中で悩みにぶつかってしまうことがあると思います。そんな悩みを持った人にぜひ見てもらって、物語の中にある人生のかけらを自分に照らし合わせてほしい。きっとハッとするところがあるはずです。






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